6 『三国志演義』版本の研究―｢関素｣系諸本の相互関係―
単著
1993年平成5年5月
（中国文史哲研究会）｢集刊東洋学｣第69号63〜82頁
『三国志演義』版本の内 ｢関索」説話が挿入されている十種を取り上げた。これら十種はさらに文章内容の差から大きく二つのグル―プに分けられた。そしてそれぞれのグル―プ内における十種の版本の親疎遠近の関係を、精密な校勘を通して明らかにした。また二つのグル―プの関係についても、こつのグル―プに分けられるとはいえ、系統を異にする｢二十四巻系｣｢花関索系｣の諸本に比ると内容・文章は密接であることから、二つのグル―プに共通する祖本を想定した。