9 明代長編小説における｢文繁本｣と｢文簡本｣および『三国志演義』諸本三系統の関わり
単著
1995年平成7年3月
（東北大学文学部）「東北大学文学部研究年報｣第44号37〜67頁
明代の長編小説で文繁本と文簡本がある作品のうち、『水滸伝』と『西遊記』を取り上げ、それぞれの文繁本と文簡本の文章を精密に検討して、文繁本をもとにして文簡本が成立したことを明らかにしあわせて文繁本に対する文簡本の特徴を考察した。それをもとに 『三国志演義』のある版本群に文簡本の特徴が当てはまることを指摘した。そうして大きく三つの系統に分けられる『三国志演義』諸本について、その三系統相互の関係について考察した。