12 『李笠翁批閲三国志』について
単著
1996年平成8年11月
（東北大学中国文学研究会）｢東北大学中国語学文学論集｣第1号1〜18頁
『三国志演義』の一版本である『李笠翁批閲三国志』（李漁本）を取り上げ、それがどのような先行する版本を底本としていたのか、そして先行版本を元にどのような改変が加えられてできあがったのかという、李漁本が編纂されていく過程を明らかにした。さらに李漁本に見える批評を取り上げてその特徴を考察し、李漁本編纂時、もっとも充実した内容を持つ最新の版本であった毛宗崗批評本の影響を受けていることを指摘した。