27 Microsoft Accessを用いた明代私家書目データベースの作成 （査読付）
単著
2006年平成18年10月
『漢字文献情報処理研究』第７号（漢字文献情報処理研究会）
明代になって編纂されたいくつかの私家書目は、従来の目録にはない特徴として、通俗文芸作品を多数著録していることが挙げられる。しかしこれらの目録は必ずしも伝統的な四部分類で分類されているわけではなく、また通俗文芸作品だからこそどの分類項目に著録されているのか容易に判断できない。これらの書目を横断的に検索できるデータベースを作成することは、研究を進めていく上できわめて有効である。本論文では『宝文堂書目』・『古今書刻』・『百川書誌』・『徐氏家蔵書目』を取り上げ、Microsoft社のAccessを用いて、どのようにして書目のデータベースを作成したのかという具体的な手順、そしてこのデータベースを用いて明代の通俗文芸研究にどのように役立てることができるかについて論じた。