34 劉龍田本《三国志伝》和繁本系統版本
単著
2009年４月
『澳門文献整理研究曁数字化論集』（澳門近代文学学会）P160-175
劉龍田本は簡本系に属する版本であることは間違いない。しかしながらその文章中には繁本系の文章が紛れ込んでいること、そしてその部分は鄭少垣本と比較的近い関係にあることを明らかにした。そしてある一つの版本を編集するに当たって、複数の版本を「切り貼り」したり「継ぎ足し」したりして一つの別の版本を作り上げるということも行われていた。このようなことは、明代末期の出版状況の中では特別なことではなかったのである。