上海旅行 第３日 ２００３．１２．４
上海も３日目になりました。今日も昨日に引き続き、上海図書館で資料の閲覧の予定です。またこの日は李金泉さんという、税務署に勤めながらも中国文学の研究を続けているという方と図書館でお会いすることになっていました。
９時半過ぎに図書館に到着。この日は「家譜閲覧室」というところで余氏と劉氏の家譜を見ることにしていました。福建建陽の余氏と劉氏は何らかの関係にあるはずなのですが、それが確かめられるといいなと思っていました。でも残念ながら、上海図書館には建陽余氏・建陽劉氏の家譜はありませんでした。でも「家譜」というものがどういうものなのか、現物を目にしてよく分かりました。まあそれも１つの成果でしょう。
さて、10時過ぎに李さんがやってきました。李さんが言うには、「ここに清刊の『三国英雄志伝』が４種類あるけど、知っているか？」と。そんなものがあるなんて私は初耳。確か去年来た時にはなかったはずだけど...
そこで一段落したところで昨日１日中いた「古籍閲覧室」に移動、李さんから教えていただいた『三国英雄志伝』４種類出してもらって閲覧することにしました。見てみると、確かに私の知らなかった版本です。「こんなの上海図書館にあったの？」とちょっとビックリ。そしてしばらくそれらの資料をじっくりと見ていました。
４種類の版本のうち、２種類は封面に「毛声山先生原本」などとある６巻本です。東文研や復旦大学図書館にある「聚賢山房本」と同系統ですが、版木は違います。後の２種類は２０巻本の『三国英雄志伝』でした。この２本は完本ではありません。そのうちの１つが『四刻按鑑演義全像三国英雄志伝』（以下「四刻英雄志伝」と略称）と題しています。これはおもしろい！ 『新刊〜』が大谷大学図書館に、『二刻〜』が国家図書館にあるのですが、おそらくそれと同系統でしょう。
＃どこかに『三刻〜』があるのでしょうか？ ご存じの方、教えてください！
12時を過ぎたので、李さんと一緒に昼食を食べに行くことになりました。李さんが杭州料理のお店に連れて行ってくださいました。全部で７品の料理にビールをちょこっと（笑）。とてもおいしかったです。でも「割り勘」の習慣がない中国。全部ごちそうになってしまいました。(^^;;;
再び図書館に戻って、午前中に続いて４種類の『三国英雄志伝』の閲覧です。その内の『四刻英雄志伝』はどうしても複写がほしい。そこで古籍閲覧室の責任者の梁さんに尋ねたところ、「撮影は構わない。でもこの資料の場合１枚につき15元。」とのこと。その資料を全部撮影すると180枚ぐらいになります。とてもお金が足りないので、翌日また改めて来て撮影することにしました。ここで今日は図書館を後にしました。李さんとはここで別れました。
ホテルにいったん戻り、翌日また図書館に行くことになったことから、今日中におみやげなどの買い物に行くことにしました。いつもいつも南京路ではおもしろくないので、この日は豫園に行き、周辺の商店街で買い物をすることにしました。
タクシーに乗って約10分、豫園附近に着きました。タクシーを降りてたくさん並んでいるお店の中を歩いていたのですが、なんだか雰囲気があまりよくありません。ちょっと怖いなあという感じ。でも中には外国人も訪れるような大きなお店があったのでそこに入りました。いろんな工芸品が並んでいる中、コースターを購入。
そのお店を出、しばらく歩いてから先ほどタクシーを降りたところまで戻って、そこでまたタクシーに乗り、今度は南京東路へ行きました。結局は南京路。（笑）朶雲軒行き、アイドルＮＯＷ！レギュラーと福田めぐみちゃんへのおみやげとして扇子を購入しました。
時間も６時を過ぎ、疲れたのでそろそろ帰ろうと南京東路を西に向かって歩き始めましたが、また昨日のようにうるさいお姉さん方に声をかけられるのも煩わしいので、タクシーに乗ってホテルに帰りました。ちょうどラッシュアワーの時間帯。車が渋滞して結局時間がかかってしまったのですが...(^^)
夕食もホテル内のレストランでとることにしました。もちろん１人でレストランに行ったわけですが、１人で食事に来ている人は誰もいません。ちょっと恥ずかしい思いをしながらも、上海焼きそば・小籠包・スープの３品を注文。67元でした。
部屋に戻って、荷物の整理などをして、今日１日が終わりました。
明日はいよいよ帰国の日です。その前にもう一度上海図書館ですが。(^^)